だから、龍華の皆が羨ましいよ。
「あたし、皆と賭けして良かったかも!」
「……なんで?」
「今まで皆の事、少し怖く思っていたの。だから、皆と賭けをして、皆の良いところ少しだけ分かった気がするの。」
まぁ、まだ一時間も経ってないから龍華が大好きだって事ぐらいだけど。
こんなの計画に入っていない。
あたしが本当に思った事。
そう言ったら、皆はどんな風に反応するんだろう。
「……龍華ってさぁ。凄く良い族なんだよね。あたしは行ったこと無いからよく分からないけど……。行ってみたいなぁ。……それで、下っ端の人達とも仲良くなりたい。」
「未音ちゃん……。ねぇ、皆。やっぱり私、未音ちゃんが悪い子だとは思わないよ。」
猫宮さんは優しすぎるよ。これが出任せだったら、猫宮さんはどうするの?
あたしを責める?それとも、自分を責めるのかな……。
「まだ始まったばっかりだろ。さくらは優しすぎるんだよ。」