「うん!宜しく!」


猫宮さんだけ笑顔で返してくれた。


これはやっぱり……猫宮さんがこの賭けの鍵になるな。


「期間は?」


「一ヶ月だよ。」


「ふーん………………。」


きっと照沢君は一ヶ月なんて楽勝とか思っているんだろうね。


でも、残念。


一ヶ月はそんなに簡単じゃ無いんだよ。


今までだって、皆、一ヶ月の間に負けてきたんだから。


例え皆がどんなに強くても負けるときは負ける。


「……龍華ってどんな族なの?」


聞こえるか聞こえないかの小さな声でぽつりと呟いてみる。


「……楽しい族だよ。」


「全国No.1のプレッシャーはたまにあるけど、皆、良い奴だしな!」


「おう。スッゲェ良い族。龍華は最高!」


三人が少し笑いながら言うと、凄く羨ましく見える。


「そっか……。皆は龍華が大好きなんだね……。」


「お前……」


あたしにはそう思うことが無いんだよね。