ガラガラ――。
ガヤガヤしていた教室は一変して静まった。
「今日からこのクラスの担任になりました、
田中です!!みんなよろしく!」
去年と同じ田中先生。変わらないなぁ。
そう思いながらぼーっとしてると、
「梓。」
隣から聞きたくない声が聞こえたんだ。
「な、何?仁」
仁とは小学校からの同級生であり幼馴染。
名前で呼ばれるのは慣れてるはずなのに、
なんかぎこちない。
「緊張すんなよ、、、よろしく。」
仁はそう言って前を向いた。。。
うまく笑えてたかな――――――。
私は返事もしないで、そう考えていた。