風が吹いていた。
花がたくさん咲く丘からは太陽が射しクリアブルーの海が輝いて見えた。
「青い…」
まるで空を写すかのような海は、自分の心も写ってしまいそうで嫌いだった。
でも、君が言った。
「この海が好きだ」と。
君は穏やかな笑顔で言った。
だから見てみたかった。
君が見ている色を、感じている気持ちを。