・・・鼓動がだんだん高まる。
このコドウ、1年前から始まった。


ピピー・・隣のコートから聞こえてくる、
1つ1つの音に、敏感に反応しちゃう。
大好きなヒトがいるから・・・・。
私は中2の「姫野美帆」ソフトテニス部に
入っている。
そして私が恋する相手は、私の顧問の先生
で、「大久保優輝」。16歳も年上だけど、
恋に年齢なんて関係ないって思うんだ。
この恋は、私と「佐々木愛華」先輩しか、
知らないんだ。
   
大久保先生がいると、もう私の頭の中は、
部活どころではなくなっちゃうんだ。
先生のしぐさ1つ1つに、キュンキュンって
しちゃう。もう、好きって言葉では表せな
いくらい、すき。
でも、やっぱり先生と生徒。だから、私は
積極的になれずにいた。

「明日はとうとう大会だな。いつもお世話
になってる両親に、『ぜひ来てください』
って言うんだぞ。わかったな、美帆!!」
・・・うち!?しかも名前で呼ばれた☆
なんで、うちなんだろぅ・・・・??
って今、「美帆」って名前で呼んだ??
うれしいよぉ♥みんな苗字なのに、名前で
呼んでくれたなんて!もっともっと、先生
かわいがってくれるような、別格な生徒に
なりたいな☆彡
そんな事考えてると、私の鼓動は
           また速くなった。