「ご、ごめん・・・。」 私は慌てて本を拾おうとして屈んだ。 「ねえ」 彼も同時に屈む。 私と彼は、10cmほどの距離で向き合う形になった。 彼の瞳は、息を飲むくらいに綺麗だった。 「俺に聞かないの?」 彼はじっと私の方を見た。 顔が、熱くなるのがわかった。