すると彼は持っていたシャーペンを少しくるくると回した。


「・・んじゃ、俺が手伝いに行こうか?」


「へっ」

思わず変な声を漏らしてしまった。



彼は少し目を泳がせた。



「別に、嫌ならいいけど」




「いや、助かります・・!」
確かに量が多いと何かと力がいるし、男の子並みの力がいるかもしれないからね。




少し申し訳ないけど、せっかく言ってくれたんだし。






「じゃあ、時間は把握してるから」

そう言って彼はまた体の向きをくるっと変えた。