「なあ」

席に戻るなり、前の席の彼が話しかけてきた。



思わず体がビクっと反応する。



彼は私の方を向いてきた。



うっ・・。

やっぱり間近で見たら美形だな・・。




どこを見て話せばいいのかわからなくなり、思わず目をそらした。



それにもかかわらず、彼は口を開いた。



「図書当番、1人はきついぞ」


「えっ、そうなの・・?」


「うん。俺、一昨日当番当たったけど、量が多すぎて死にそうになったよ。」



「ええっ!どうしよう」


さっきの話、聞いてたんだ。


そして、私は1人でできるかな・・・?