「で?お前、仕事頑張ってるか?」

「あぁ。リーマンだけど外仕事多くて…」

「頑張ってんだな♪」

「まぁ、真央と子供の3人で一緒に幸せ掴みたいっすから♪」

そう言った慶太の笑顔は、今までにない輝きを見せていた。


「そっか。お前は立派になったな!」

俺は心からそう思った。



「あ、実は…」

いきなり何か思い出したような表情をして、小声で話し出した慶太。


「ん?どした?」


俺も慶太に吊られて小声になる。



慶太は真央の方をチラッと見て、俺に視線を戻す。


「俺…実は子供の名前を決めたんですよ♪」

「おっ!?マジっ?」


「はい♪男の子だったら将太、で、女の子だった茉莉(まり)。真央みたいな可愛い女の子になって欲しいっすから♪」


「そっか♪可愛い名前だし、かっこいい名前だな!じゃぁー今からどっちなのか楽しみだなっ☆」


「はい♪」


幸せそうな笑みを浮かべた慶太は最高だった。

俺も絶対未来ともっともっと幸せを掴んでやろうと思った。



慶太と真央以上にな。