「未来…?どうしたの?」

「………?」

「…未来…?」

そう言いながら先輩は、私の顔の前に手の平を出し上下に振る。



「んっ!?えっ!?あっ!!ごめんっ!!」

私は我に返って急いで返事をする。


「何か悩み事?」

「あ-…大丈夫♪」

そう言うと、私は周りを見渡す。


さっきまで横にいたはずの先輩は慶太と肩を並べて楽しそうに話している様子だ。


私の横に今居るのは真央だった。


「不安?悩み?どうしたの?」

真央はいつも私の不安に気づいてくれる…。


私って真央無しでこれから生きて行けるのかな?


「ねぇ…未来?」

「あ、何でもないよ!!ありがとう。」

「本当に…?」

「うんっ!!」

私は笑顔で返事をする。