―先輩―
今、俺は未来と一緒に帰宅中。
…就職先のことを未来に話さなきゃいけないと思った。
未来はどんな反応するかな?
そんなことを考えてると、手元に力が入った。
…未来?どした?
「先輩?」
不安そうな表情で言葉に力がない。
未来…?どうした?
「これからも…ずーっと一緒だよね?」
どうしてそんなこと聞く…?
ずっと一緒に決まってるだろ?
「ちょっと心配になって…」
「あったりめぇーだろっ!心配すんなっ!」
俺はこんなにも未来を不安にさせてたのか…?
何やってんだよ…おれ。
でも、心配すんなって言ったらすっげぇー笑顔になった。
この笑顔見てるだけで、何もかも忘れそうになる。
「あのさっ…」
俺は就職先のことを話そうと決心した。