「まだ30分もあんじゃん。あー…俺、どうせ暇だから相手してやるよ♪」
俺は心の素直な気持ちが思わず表に出てしまった…。
言った後に後悔してしまう性格をどうにかしたい…といつも思う。
「えーっ、そんなわざわざいいよ。迷惑だろうし。」
ちょっと慌てながら手を横に激しく振っている。
この表情も好きだ。
「俺が相手したいって言ってんのー!」
あ~ぁ…また俺の素直な気持ちが出てしまった…。
俺はゆっくりこいつの横に座る。
いつもは前と後ろで座ってるけど、それとは違った緊張感だ。
横を向けば顔が近いし、もう肩が触れそうだし…
俺の心臓はうるさくうるさく音を立てる。
「あははっ。何言ってんのぉー!!」
「おまっ!そこ笑うとこじゃねぇーだろっ!」
俺たちは盛り上がって話しをしていると、いきなり校内放送が流れた。
-南未来、南未来、校内に残っているなら職員室に来なさい。
……っ!?
今、何時なんだっ!?
ごっごっごっ5時半っ!?
俺たちこんなに話してたのか…?
楽しすぎて…幸せすぎて時間なんてすっかり忘れてた…。