「うん。」

やっぱり笑顔で返ってきた。


でも、顔は笑ってねぇーんだよなぁ。

それほど桜木の存在がでけぇーんだろうな…。



「あとで職員室に来なさい。」

あ…呼び出されてる。


…あ~ぁ…坪山…どうしてくれんだよぉ~…

こいつめちゃくちゃ寂しそうな背中してんじゃねぇーか!



俺は会いたくて会いたくて…会いたくて…

職員室に向かった。


別に用はない。

………ただ、会いたかっただけ。


こんな俺ってばかか…?



予想通り職員室の近くのイスに座っている南がすぐ目に入った。


…俯いてる…元気ねぇな。



「あっ南。」

俺は偶然を装って、わざとらしく声をかける。