「うん。ありがとう。」

…こいつは笑顔でこう答えた。



でも…顔が全然笑ってねぇ…。

笑ってるつもりなんか?

笑ってねぇーぞ…?


大丈夫か…?本当に。


俺が守ってやりてぇー…

でも、こいつ…彼氏居るんだぞ?


俺…気持ち押し殺すしかねぇだろ…?

頑張れ、俺っ!!



「南未来っ!南っ!南!」

ん…?こいつ…外眺めて何してんだ?


担任に呼ばれてんの気づいてねぇーのか?



「…えっあっ…!?はいっ!!」

いきなり、すっげぇ勢いで立ち上がって返事をした。


うおっ!?

何だっ何だっ!?…俺は心の中で驚く。



多分…いや、絶対に俺の目は見開いてたな。

あんな急にでけぇ声がして驚かねぇ奴の方が居ねぇだろ?



俺はまた手を伸ばして背中を突付く。


「おい?本当に大丈夫なのか?」