-直哉-


「えーっと…急な話になるんだが…桜木が学校をやめる事になった。」


は…?桜木が辞める?


あー…だからこいつ…元気ねぇのか…。

あ、俺は笹倉直哉。


俺は前の席の南未来が出会った頃から好きだ。

俺は高校に入って告られることが多くなった。


理由は正直わからない。

俺は顔はいい訳でもないし性格もよくない方だと思う。


…のになぜだ?


俺のどこに惚れるのかわからない。

俺のどこがいいのか…?



俺は自然と手が伸びていた。

あいつの背中に。


気づくと指で背中を突付いていた。


-ビクンッ

っとびっくりしている様子。




「大丈夫か?」

俺はそう話しかけた。