職員室を出るとさっきのイスに誰か座っている人が居る。


……直哉…?

どうして直哉が居るんだろう?


私は声を掛けてみることにした。

直哉は私には気づいていないみたいだ。



「直哉ー?どうしたの?」

「おっ!あっ、南。ちょっと待ってた。」


ー…ドキンッ。



なぜか直哉の言葉にドキドキさせられる。

何…この気持ち?



「ま…待ってたって?何で?」

「いやー、一緒に帰ろうかなって思って。」

「……え?」

…一緒に帰る?



いやいやいやっ!先輩の所行かなきゃいけないし!!


「一緒に帰れねぇ?」

「んー…先輩の所行かなきゃ行けないんだよね…」


「そっか。彼氏か。そうだよな。わりぃなっ!」

「いや、こっちこそごめんね。何か待ってたみたいだし。」

「そんな気にすんなって!じゃぁーな。」

「うんっ!ばいばいっ」



一緒に帰ってどうする気…?

何か、私ー…何か変。



どうしたんだろう?