「あははっ。何言ってんのぉー!!」

「おまっ!そこ笑うとこじゃねぇーだろっ!」


私たちは思った以上に話しが盛り上がって、楽しく会話をしていた。


直哉とこんなに会話をするのは初めてだった。

話すとこんなに面白い人だったってことにも気づいた。


それに会話が途切れないのはいいかもしれない。



突然私を呼び出す校内放送が流れた。

-南未来、南未来、校内に残っているなら職員室に来なさい。


…え?今何時!?

ふと時計に目をやると5時半をすぎていた。


私たちは会話に夢中になりすぎて1時間も会話をしていた。



「……やっばっ!!!」

私は急いで立ち上がり職員室に向かおうとした。


「…わりぃな、何か…」

なぜか直哉が謝ってきた。



「うぅん、逆に助かったぐらいだよっ!ありがとねっ。じゃっ!!」

「おぉー…」

さっきの元気はどこに行ったのか、ちょっと元気がないようにも見えた。