「あ、坪山先生なら今、学年別会議の途中だから5時に戻ってくると思うわよ?」

「…はぁ…わかりました。」


気の抜けた返事。

時間を確認すると4時半…。


5時まで30分もある…。


この余った時間どうしようか?

部活に行くわけにも行かず…。



「……待つか…。」

私は職員室近くに設置されているイスに腰を落とす。



俯いている私…心の中でため息をつく。

“はぁ~…”



……ってか…何で私呼ばれてんのっ?

何か悪いことでもしたっけ…?



「あ、南?」

聞き覚えのある声がした。



「え?」

私はその声の主を頭の中で探しながら顔をあげる。