「お前は本当泣き虫だなっ♪」

ってニヤニヤしながら私の頭を撫でてくれた。


私はぬいぐるみを抱きながら先輩の手を握る。


「んぁ?」

ちょっととぼけた先輩の返事。

でも、嫌いじゃない。


「大好き。」

「・・・・・・っ!?」

先輩は驚いたのか、目をこれでもかってぐらい見開いていた。


「だいすきなのぉー!!」

私が改めて言い直すと、先輩はちょっとうつむきながら

「ばっかっ!!照れんだろーがっ!!」

って言って、私の手を強く握ってくれた。


「ふふっ」

私は自然と口の端が緩んでしまう。


「笑うなっ!!」

先輩は照れながらも私の手を更に強く握ってくれた。