“チュッ…”

私と先輩の唇は重なり、ゆっくり離れた。


私の口の中には先輩が食べていたチョコケーキの甘さが広がる。




一瞬のことで私は何が起きたのか理解できなかった。


ぼーっとしていたのか、また先輩と唇が重なった。

今度は激しい…。


「………んっ…」


思わず口から息が漏れる。




「未来…すごく可愛い…」

先輩は私の頭を撫でながらそう言った。


もっともっと私の頬が赤くなっていく…。


「先輩っ…!」

私は俯いたまま先輩を軽く叩く。