「ははっ♪」
…あ…笑いが思わず口から出てしまった…。
先輩は目を丸くして驚きを隠せない表情だ。
嘘泣きだって先輩にバレてしまった。
「お…っ!!!」
そう先輩が言いかけた時…私と先輩の顔が近いことに気づく。
楽しい空気から緊迫した空気に一変した…。
“ドックンッドックンッドクン…”
私の心臓はどんどん早く動く。
そして私の唇と先輩の唇が触れそうになった、その時ー…
“コンコンッ”
---え…?
「未来ー?」
-…あっ…私は残念な気持ちになった。
その気持ちを悟られたかのように先輩は私の耳元で、
「あ~ぁ…邪魔されたな?ざ~んねん…」
私はその言葉を聞いてドキッとした。
それと共にどんどん頬が赤くなっていくのがわかった。
「未来ー?いないのー?」
私は母の声で我に返る。
「えっ…あっ…居るよっ!!」
私はすぐその場に立った。