それがすっげぇ可愛くて。

気づけば未来は俺の腕の中に居た。


…居た…?いや…俺が抱きしめた。


「ちょ…せっんぱいっ!?」


顔を赤くしながらポカポカッと俺の胸を叩く未来。

そんな行動も可愛くて愛しい。



「お前が待たせんのがわりぃーんだよ!!」

俺は1時間待たされたことを思い出した。



「だって…真央の所に居たんだもん。」


お前は今、どんな表情をしてる?

俺の胸に顔を押し付けてるから表情わかんねぇよ?


ちゃんと、俺に見せてくれよー?

おーい?


…って言わねぇと伝わる訳ねぇよな…



「俺のこと忘れてたのかー?」

ちょっといじわるする。


忘れてた、なんて言ったらただじゃおかないと思った。



「んー、そーかもっ!!」


やっぱ忘れてる訳ねぇよな♪


…って、んっ!?今、そーかも!!って言った!?


はぁ~!?ふざけんなよ!!!


俺は未来の肩を掴んで俺の腕の中から出す。