俺ってこんなんだっけ…?



未来は相変わらず来ねぇ…だから俺は急かすように、

「まだ?まだ?」

って言い続けた。


「ふ~…」

とため息をつき下を見るとアリの行列があった。


アリを真面目に観察するなんていつぶりだろ?

なんてのん気なことを思っていると…


『先輩、顔を上げて下さい』


…ん?


おっ!?

「おおぉおおぉお!!!おぉおお!!!未来~!!!」


俺は思わず心の叫びが声に出る。


『先輩、上がりすぎ。』

ちょっと顔を赤くした未来がだんだん近づいてきた。



「だって、未来に会いてかったんだよー!」

って俺が言うともっと頬を赤くする。


こういう素直な所に俺は惚れたのかもなぁ~♪



「先輩、電話。」


電話…?


俺は手元に力が入っていることに気づく。


あぁ、電話してたんだ。



俺はそんなにも夢中になるほどこいつを見てたのか…?


俺って幸せ者だなぁ~♪