-1時間後…


おいっ!!帰って来ねぇーじゃんっ!

俺待たせるって何様だっ!?


…いや、そんなことはどうでもいいんだ。



あ…そういやぁ、携帯ってもんがあったんだった…。


電話してみっか…。


“プルループルループルルー”

おーい、出ねぇといじわるすっぞー?


何て答えなんて返ってこないって知ってるのに、心の中でつぶやく。



『はいっ!!!』


俺は未来が電話に出なかったことなんて一度もなかったけど、なぜか出たことにほっとして胸をなでおろす。


「未来~?おめぇ~家にいねぇ~じゃねぇ~かぁ~!!」


『うん、ごめんねっ!!!今、向かってるから待ってて!!』

向かってる…?


覚えててくれたのかっ!?


俺は心の中でガッツポーズをする。


「早く会いてぇ~よぉ~!!」

俺は甘えた声で言ってみる。


…俺…何やってんだ…?


思い返してみるとすっげぇ恥ずかしいこと言ってる。