ドアには、「真央の部屋」と書かれた板が掛けられている。


そのドアを私はノックする。

“コンコンッ”


「はーい!!」

真央の元気のいい声が聞こえると共に足音が近づいてきた。


「いらっしゃい♪!!!」

そう言いながら、すっごい笑顔の真央がドアを開けてくれた。


「ありがとう!」

「今日はどうしたの?いきなり会いたい、だなんて♪」

「だって学校じゃもう会えなくなるんだもん、会えるときに会っとかないと!!」

「そうだねっ!!でも…未来、本当にごめんね?」


「もう気にしなくていいよ。真央の幸せ願ってあげれない友達なんて最悪でしょ?そういう人にはなりたくないからさっ!!私は私なりに真央を支えるつもりだよ?」


「ありがとっ…」

真央はそう言いながら静かに涙を流した。


その涙はものすごくキラキラしてて綺麗なもので、思わず見とれてしまうほどだった…



「真央…?何で泣いてるの?」

「…未来は私がいなくても十分大丈夫だね♪」


涙をぬぐいながら笑顔で真央が答えた。


「うぅん、大丈夫って訳じゃない。でもね、大丈夫にしなきゃいけないんだよ…?」

「そっか…未来、強くなったよね。」

「え…?」


「未来は気づいてないかもしれないけど…最初の頃に比べて強くなったと思うよ。」

「そっか♪」