いつの間にか真央と慶太は肩を並べていた。



そして口を揃えて、

「みんな見てるよ(っすよ)〜!!」って…。


私は真央たちの声でふと我に返る。

「ちょっ!!先輩っ恥ずかしいっ!!!」


「おっ!!わりぃわりぃ。お前が可愛すぎだからっ!!ついつい…」

と言いながら私の頭に手を置いた。


そしてゆっくり撫でてくれた。

私が一番好きな動作なんだけど、この時は恥ずかしいの方が大きかった。


だから、幸せに浸る前に恥ずかしさで顔を上げる事ができなかった。


私はそのままどこかに連れていかれた。



「お〜い!!顔上げてくれよ?」

って言いながら先輩は私の顔を覗きこんできた。


だから私はもっと顔を上げることができない状況…。


「未来?撮るよっ!!」

“3・2・1・カシャッ!”

真央が言って数秒も経たないうちにシャッターが鳴った。


「あっ…」

って言った時には私は頭を上げないまま写ってしまった…。


気づいたらプリクラを撮る中に入っていたみたいだ…。


「未来のばーかっ!!!」

3人声を揃えて言った。


「ちょっと!!ばかって何よっ!!」

私はそう言いながら、みんなの背中を叩いていく。


それなのにみんなは相変わらず、はははっ、って言いながらイジメてくる。