『おまっ!!照れんだろーがっ!!!』

可愛い…先輩。

先輩は知ってる…?


照れた先輩…女の子みたいにウジウジしちゃって可愛いんだよ…?

今、先輩は携帯の向こうでどんな表情をしてるの…?


実際は聞かなくてもだいたい予想がついている私…。


「だから先輩可愛すぎっ!!」

『おまっ!!!俺をからかうなっ!!』

「だって可愛いんだも~んっ!!」

『お前の方が可愛いわっ!!』

「えっ…!?」


“ドキッ”っとした…サラッとそんなセリフ言うんだもん。


心を奪われない女の子が居る訳がない。


『お前は本当に素直に反応するな♪そういう所が可愛い!!』

「っちょっと先輩っ!!!///もう切りますよ!!!」

私は携帯ごしで会話しててよかったと思う。


こんなリンゴのような顔を見られてほしくないから。


『あー!!切ってほしくねぇー!!!…けど…』

「けど…?」

『俺、次体育。』

「えっ!?じゃぁ、急がなきゃいけないじゃないですか!!」

『あぁ!!じゃーまた見舞い行った時に話そうな♪』

「はいっ!!でわっ!!!」


何か…改めて私は先輩のこと好きなんだなって実感する。