「ー…はい。」

『よっ!!俺だ、わかるか?』

「はい…どうしたんですか?」

『お前…学校。どうした?』

単語でしか聞いてこない先輩…


私は先輩の質問に答える気にもなれなかった。

「あ、風邪です。」

『風邪…?大丈夫なのか?帰り、見舞い行っていいか?』

「えっ!?み、見舞いっ!?」

『え…?わりぃーか…?』

「い…いや、ちょっと…今日は…」

『何があった…?』

もう…めんどくさい…


今日は本当に先輩に会えるような顔じゃない…。

先輩…今日は本当に会いたくないんです…。


この顔じゃ…先輩に会えないから…


『…おい?』

「あっ!!ごめんなさいっ!!!」

“ブチッ!!”


私は気づけば電話を一方的に切っていた…。

あ…やばい、と思った…。


でも後悔した時にはいつも遅い。

もう電話切った後だし…。


はぁ~…最悪…