「…おはよう。」

私は目をかばうように手を当てながらゆっくりリビングに入る。


「おぉ、おはよう!大丈夫か?」

テーブルを4つのイスが囲み、そこに座る父が口を開く。


「うん…なんとか。」

「そっか。そんな顔じゃー外行けんだろ?今日はゆっくりしろ。」

「ありがとう。」

そんな会話をしている間に母が割り込む。


「あなたも未来も!!早くご飯食べなさい。」

「はーい…」

私はイスに腰を落とす。


「いただきまーす…」

ご飯を食べろと言われても…正直食欲はない…。


…かと言って食べないと母が心配するし…。

んー…まぁ、一口食べればいいかな?



“カチャッ…”

「…ごちそうさまでした。」

私はそう言いながらゆっくり席を立とうとした。