「おい…お前、本当どうした?俺じゃだめか?」
先輩の表情は暗くて見えない。
でも確実に不安な表情をしているのは見えなくてもわかる。
「うぅん…十分なぐらい…でも、今はいい。」
「どういうことだ?」
「今は…自分の中で整理したい…」
「おぉ、そっか。わかった。無理すんなよ?」
「…はい、ありがとう。やっぱり落ち着く。」
「んぁ?」
「先輩と居ると落ち着くから…」
「そっか。俺はずっと…これからも一生お前の傍に居るから心配すんなっ!!」
そう言って優しく唇を重ねてくれた。
唇から伝わるぬくもり…ゆっくりと伝わってくる。
ちょっと安心する…。
私には先輩が居るって思えるから…。
普段先輩とは一緒に居られないから意味がないとはわかってた。
でも…一緒に居れる…と錯覚していたのかもしれない…。