「バイト…」

「え…?」

「慶太がバイトしてる理由はそれか?」

「あー…はい…。」

「じゃぁ、慶太はもう知ってんだな。」

「はい…。」

それからも先輩と真央との話しは続き、6時になって一旦解散し。


慶太のバイトが夜の8時に終わるということだったから、それ以降4人でまた会うことになった。



「よぉ!!」

「うっす!どうしたんすか?みんな揃って!」

慶太は遅れて来て席についた。


「聞いた。」

「え?」

「こいつの妊娠のこと。」

「あー…聞いたんっすか…」

「聞いたんっすか…じゃねぇよ!!お前、責任取れんのかっ!?」

さっきまで笑顔の先輩の表情は一変して真剣な表情になっていた。



「…取るつもりです。」

それにつられて真剣になる慶太の表情。


「つもりっ!?お前そんな軽い気持ちで責任取ろうとしてんのかっ!?」

「いや…絶対します!!」

「こいつを幸せにする覚悟はあんのかっ!?」

「はい。」

「あのな…こいつには明日両親に話せって念を押した。」

「は…い。」

「何言われてもお前は受け止めろよ?何言われるかわかんねぇぞ?中絶しろって言われるかもしれねぇからな?」

「わかってます…なぁ真央?」

「…は…い。」

真央は今にも泣き出しそうな表情をしている。