「うぅ…う…ぅ…」

「おっおいっ!!!何でお前が泣いてんだよっ!!」

「な…なんでかわかんないよ!!」

「お前が泣いたらこいつが不安になんだろーが!!」

「そ…そうだよね…ごめんねっ!!!」

私はゆっくり真央に視線を移す。



すると真央は、「ごめんね」と言った。


先輩は自分を落ち着かせるためか深いため息をついた。

「産む気は?」

「え…?」

「慶太の子…産む気あんのか?」

「…う…うん。」

「お前、まだ高1だぞ?慶太も。」

「う…ん。」

「世の中甘くねぇーんだぞ?」

「ん…」

「やっていけると思ってんのか?」

「わ…わかんないけどっ!!…が…頑張るもん…」

「親は?両親は知ってんのか?」

「うぅん…まだ言ってない。」

「お前…産む気あっても両親の了承がねぇと産めねぇーんだぞ?」

先輩は自分のことのように真剣に真央と話していた。


私はそれをただ横で聞いてることしか出来なかった。