「未来っ!!!」


背後から大好きな人の声がした。




「・・・先輩…」


「はぁ…はぁ…はぁ…」


先輩は息を切らしながら近づいてきた。




「先輩…どこにい…」


どこにいたの?って聞こうとした時だった…




私の視線に入ったもの…


それは、第二ボタンが付いていない制服。




「あっ…」


私の視線に気づいたのか、

第二ボタンのあった場所を隠すかのように手を被せた。




「ボタン…どうしたの…?」

ちょっと俯き加減で言った。


「あ~…これ、ちょっと…。」



「誰かに…あげちゃったの…?」



私は先輩の目を見ることができなかった。


「顔…上げて。」


さっきよりも近づいてきた先輩。




「…え?」

私は恐る恐る顔を上げる。