はぁ~…

私は心の中で大きくため息をついた。



まず何て言おう…?

何て言えばいいかな…?


ねぇ…真央。

お願いだから…私の所に戻ってきてよ。



早く会いたい…会って話したい。


真央…怖いよ…。




そんなことを考えていたら、あっという間に先輩の家に着いていた。


呼び鈴に指を置く。


―ピンポーン…



私の心の中は不安で押しつぶされそうになる…。


『どうぞ。』



ドアを開けて先輩が待っていた。


先輩の表情に笑顔はない…。



「お邪魔します…」

ゆっくり私は家に上がる。


今にも泣きそうになりながら…。



私は先輩の部屋に案内された。


実は初めて先輩の部屋に入る。



「ごめんね…急に。」


「うぅん、全然いいよ。ってか話しって何?」


やっぱり先輩の表情に笑顔はない。



「ねぇ…?どうしたの…」


「は?何が?」


私は先輩の目を見ることが出来なかった。