『今、どこに居るの?』

未来の声はさっきまでの声の震えはなく、冷静になっていた。



『ん?家だけど?』

俺も冷静さを保った。


でも、心の中では苛々が今にも爆発しそうでやばかった。



俺は今、公園のベンチにいる。

家なんて嘘だ。


それよりも…未来のあの行動…

事実を知りたい。



明日になったら笑顔で嘘だよー!って言ってくれよな…?

なぁ…?待ってるぞ…?



『行って…いい…?』


未来はまた泣きそうな声で言った。



「………・・。」

俺は何も答えない。


というよりは…どうしようか迷っていた。



真実を知りたいけど、知ったときの恐怖もあるからだ。