そして、決定的なものを見てしまった。


未来が…自らその男に抱きついた。

何やってんだよ?


未来の好きな奴は俺じゃねぇのか…。



俺はそれだけを思って学校を出た。


未来が…?俺以外の男と…?

やっぱ誰かと付き合ってれば、女って奴は男に飽きんのか…?


はぁ~…俺は何のために未来を愛してたんだよ!



俺は不安感に押しつぶされ、怒りへと変わっていた。



その時―…


―プルルップルルッ…

俺の携帯が鳴った。


―プルルップルルッ…

携帯の画面をゆっくりと確認する。


―プルルップルルッ…

未来…か。出る気ねぇ…。



―プルルップルルッ…

コールが長げぇ…