未来は好きな人居たんだ♪って、ちょっと笑顔になった。


この笑顔が俺だけのものになれって何度願ったことか…。



俺は入学してからそいつが好きだと言ったら、ちょっと驚いた表情で長いね♪と言った。

長い…かぁ。


確かに考えてみれば軽く1年は思い続けてる。

俺…結構頑張って感情押し殺してきたんだなぁ。


俺、頑張ったなぁ。


俺は自分の気持ちを落ち着かせるために自我自賛し始めた。



未来は付き合いたいの?って聞いてきた。

「そりゃー…付き合えるもんなら付き合いてぇーけど…」


俺は素直に答えた。

「…けど?」


未来はそう言いながら俺の顔を覗き込んできた。


―ドキッ

俺の心臓はもっと高鳴ってしまった。



あ~ぁ…せっかく心臓静めてたのに…。


「けどよぉ…彼氏持ちだぜ?叶うわけねぇだろ?」

俺は話しを続けた。

「ん~…難しいね。」


眉間にシワを寄せてそう言った。