「きゃっ!!」

気づけば私は直哉の腕の中だった…。


一瞬のことで何が起きたのか私の頭では理解できなかった。



「好きだ。」

直哉にそう言われたとき、やっと気づいた。


直哉の腕に包まれてるってことと…

―直哉に告白されたってこと…。



「ちょっ…直哉っ!離してっ!」

私が直哉を押そうとしても男の力には敵わない。


…というよりは、

「離さない。」

直哉にそういわれたことで私の全身の力が抜けた。



「初めて見た時から、未来のこと好きだった。友達に向かって笑う笑顔…男女共に厳しい未来…すべてが可愛くて好き。未来がいつもボーッとしてる時は、本気で心配した。でも次の日には何もなかったように笑顔になってる未来がずっと好きだった。彼氏が出来たって聞いたときは、本気で死ぬかと思った。しかもその相手が一番モテる人だったとは…俺は絶対敵わないと思った。だから、気持ちだけ…俺の気持ちだけ知ってほしい…。俺はずっと好きだった…そして、これからもずっと南未来が好きだ。」



…ねぇ?直哉、何を言ってるの?

直哉が私を?


…なわけないじゃん、。


何言ってんのよ…?



ねぇ…意味わかんないよ。



「未来…?聞いてる?」


「…………。」