「なぁ、抱かせてくれねぇーか?」

先輩は急に真剣な表情になりそう言った。


「もちろんっ!」

真央は笑顔でそう答えて、寝ている赤ちゃんをゆっくり抱き起こし先輩に渡す。



「ありがとっ♪」

先輩は真央から預かった赤ちゃんの顔を見ながら笑顔で言った。



「何か…先輩似合うね♪」

何気ない真央の一言が私にはうれしかった。


私も先輩の赤ちゃんを早く抱かせてあげたいと心からそう思った。



「次、わーたーしーっ!」


「「はははっ!」」

真央と先輩が声を揃えて笑った。



「えっ!?なにっ!?」

「お前…ガキだな。真央とは大違い。」


「何でっ!?」

「何でって…そのまんまだよ。」


私の頭を撫でながらそう言った。



私は頬を膨らませながら、先輩から赤ちゃんを受け取る。