―亜由美


私たちの関係は深まった。

未来とも直哉とも…より一層仲良くなった。



私は直哉に告白した。

未来に背中を押されて、やっと気持ちを伝えられた。


でも…結果はだめだった。



それから私は未来によく相談するようになった。

未来から返ってくる返事はいつも内容が濃くて、助かる。


私が直哉のことを諦めてないことが未来にはバレてたみたい…。


私は…直哉からも相談されるようになった。

直哉は私が諦めたって思っているみたい…。



直哉は私を振る時、好きな人が居ると言った。

相談されている中で好きな人の名前を聞くことが出来た。


泣きそうになった…いや、泣いた。


未来の見られない場所で、静かに…。



直哉の好きな人は…未来だった…。