私は未来と先輩が付き合っているのは知っている。

しかもこの学校で一番モテる先輩…。



そんな先輩と付き合ってる未来が直哉と仲よさそうに話なんてしていいの…?

先輩は見たら嫉妬しないのかな?


私の気持ちを直哉に伝える勇気はない…。



だからこそ未来と仲良くしないでほしい。

毎日のように笑顔で話をしている2人を見るのがいや…。


いつも未来と一緒に居た真央が学校を辞めて、2人の距離は縮まった気がする。


あ~ぁ…直哉と話さないで…。



そんなことを考えていると未来が先生から注意された。


真央が居なくなってからの未来は、本当にボーっとしている…。


大丈夫かな…?

そんなことを気にしてあげるほど私は広い心の持ち主ではない。



私は窓の外に視線を移す。



「……いっ…たぁ〜…!!!」


横からいきなり大きな声が聞こえた。