「しかも…」


ちょっと俯きながら亜由美は話を続けた。

「え?しかも、何?」


「最近よく2人話してるじゃん!」

ん…?

亜由美何かキレてない?


「だって、席ちけぇーからしゃーねぇーんじゃね?」

私が気のせいだよ!って言う前に直哉が反応した。



「ふぅ~ん。」

そう言った亜由美はそっぽ向いてしまった。


私はそっぽ向いてしまった亜由美に、気のせいだよ!と言ったのに、亜由美は無反応だった。



…もしかして…?

あとで聞いてみようっと♪



私はふと直哉の方に視線を移すと、まだ首をかしげている直哉が居た。



…直哉…鈍感っ!!

ぷぷっ!


私は心の中で直哉の鈍感さに笑ってしまった。