「直哉と未来って仲いいよね。最近。」


「そぉ?」
「そーか?」

また声がはもった。


「ほらっ!」

亜由美が勢いよく私たちに指を指した。



「え?何がよ?」

私はなぜほらっ!って言われたのか原因がわからなかった。


「何だ?」

直哉も不思議そうに首をかしげている。



「さっき!」

「さっき…?」


私はまだわからないままだった。



「もぉ~!声が2人、はもってんのっ!」

ちょっと頬を膨らませて亜由美は言った。



「いやいやっ!まぐれだって!」

「そうだよっ!」

私と直哉が断固否定する。