「真央ー未来ー!!!」

先輩と楽しそうに会話していた慶太が私たちを呼んだ。


「?」

何だろうと思って振り返ると…


「ソフトクリーム食うか?」

「え…?」

「食うのかー?」

先輩の横で笑顔のまま慶太は私たちに話し続ける。


「たっ…」 「食べるー!!」

私が返事をしようとした時、真央に一足先に言われた。


「ねっ!?未来も食べるよね!?」

「うんっ♪」

「何味がいいー?」

私たちは近づいていけばいいものの、なぜか近づいていこうという意識はなく離れたまま会話をしていた。


「私はチョコー!!」

「私はミックスー!!」

それぞれ食べたいものを大声で叫ぶ。