無理矢理納得した頃にはもうだいぶ痛みは引いていた。 「……おい!大丈夫か!?」 「あっ……、うん。もう大丈夫、立ちくらみして……。ごめん。」 心配そうな顔をして私を見ていた入坂に、立ちくらみだと嘘をつく。 本当は違う。 でもなんだろう。 今のことは言わない方がいい気がする……。 「………そうか。もう早く帰って休んだ方がいい。家まで送るよ。」 「えっ……。いや、大丈夫だから。」