「………俺さ、今回のことでわかったんだけど………咲良が俺のこと忘れたとしても、俺は咲良しか好きになれないってこと。」
雄大が私の方を見た。
そんなの……私もだよ……。
「私も……記憶がなくなっても、雄大しか好きになれないみたい。
もしまた記憶を消されても、雄大のこと好きになる自信、あるよ?」
「………でも正直言うと、もう忘れられたらきついかな。
俺のこと忘れられて、変態扱いされた上に平手打ちとかもう勘弁。」
うっ……!
そうだった……。
私、高校で雄大と再会した時、変態!って叫んで平手打ちしたんだ……。
「それは……本当にごめん。」
「まぁ仕方ないけどな。
でも結構凹んだ。」
少ししょんぼりする雄大が可愛く見える。