「その容姿だから怖がられるんだよね、もったいない。いっそ黒髪にしてみたら?」
「はあ?なんでだよ、今更黒髪とか嫌だね。」
「でもずっと金髪だったら髪の毛痛むよ?」
「まだ若いから大丈夫だろ。」
智樹は黒髪になることを嫌がる。
だから……余計に智樹の黒髪姿が見てみたいと思った。
「一回だけでいいから黒髪にしてよ!」
思いきってお願いしてみる。
すると突然智樹が私の腕を引いて、ベッドへと引き寄せ、私を後ろから抱きしめてた。
「ちょ………智樹……!?」
急に智樹との距離が近くなり、恥ずかしくなる。
離れようとするけど、力が強くて離してくれない。
これ、本当に重傷を負った怪我人なの!?