そして私は今、甘いスイーツが入った袋を持ち、病院に向かっていた。 最寄りの駅から徒歩10分くらいのところに大きい総合病院がある。 病院に着き、506号室へと向かった。 506号室に着くと、壁には少し雑な字で【寺内 智樹様】と書かれていた。 中に入ると、怖くて人を寄せつけない、金髪にピアス。 でも本当はすごく優しくて、自分よりも他人を優先するような男の人、それが智樹。 智樹は起き上がって窓の外を眺めていた。