だから余計に……涙がでてくるんだ。
「今日はずっと、私のそばにいてほしい…。
せめて今日だけは、私でいさせて……?」
「………………なぁ本当にこれしか方法はないのか?今からでも俺と逃げないか…?」
切ない表情で、私を見ていた雄大。
「無理だよ……、向こうは国を絡んでいる。
抗えないに決まってる……。
もういいんだ、雄大。
諦めるしかないんだよ……。」
………ごめんね、智樹。
最後まで抗えって智樹が言ったけど。
それはできそうにない……。
「ふざけんな…………、なんで、こんな…………こんなことってありかよ……。
ふざけんなよ……!」
怒りを隠しきれてない雄大。