ーー私たちは帰り道にある大型ショッピングモールへと向かっていた。







2人とも自転車通学だから10分ぐらいで着いた。







「えっ…?じゃあそいつは咲良を別の“咲良”って人と間違えて抱きついたってこと?」





大型ショッピングモールに向かっている途中に、私はさっき彼と話したことを簡単にまとめて伶奈に話した。






「……まぁ、そうなるね。」






「そんなことってある?
本当の彼女との見分けもつかないなんて…彼氏失格じゃん!」







「でも、そっくりらしいから仕方ないよ。」







「怪しい。顔も名前も一緒ってあるわけないじゃん!




絶対に咲良、騙されてる!
そう言う口説き文句だよ絶対!!!」